4月9日(土)銀座オフィスにてZOOM・リアルのハイブリッドで、2年ぶりの講演会が開催されました(14:00~16:00)
KGソレイユの会 第3回講演会(講演概要 広岡浅子にみるダイバーシティ)
1.工藤稔大同生命保険株式会社会長ご挨拶
2.第一部「広岡浅子のSDGs~加島屋と大同生命~」谷村清美大同生命保険(株)人材開発部部長
3.第二部「原田の森にも『あさが来た』関学との繫がり」中山由美子KGソレイユの会副代表
4.舟木関西学院大学経済学部教授・宗教主事のご講話
5.野島比砂子KGソレイユの会幹事からのハイブリッド開催にあたってのご協力への御礼
6.工藤玲子KGソレイユの会代表からの報告
銀座オフィスでのハイブリッド開催
Zoom参加の皆様
ハイブリッドの参加者は30数名
銀座オフィスにご出席の大同生命保険株式会社の工藤会長の楽しいご挨拶から和やかな雰囲気の中、講演会が始まりました。
工藤会長
第一部 谷村清美大同生命保険 (株) 人材開発部 部長 による『広岡浅子のSDGs~加島屋と大同生命~』
広岡浅子の女傑ぶりについてのお話を伺いました。17才の時に両替商加島屋に嫁いだ浅子が、20歳そこそこの若さで、大政奉還と言う激動の時代の中、『七転八起』を越える『九転十起』の頑張りで加島屋の危機を救います。先見の明があった浅子は炭鉱事業に着目しますが、そこで命の大切さを知り生命保険会社(後の大同生命保険株式会社)を設立します。そして学問が好きだった浅子は、女子教育に力を入れ、日本女子大学を設立します。ここまではNHKの連続テレビ小説『あさが来た』をご覧の皆様はご承知かと存じます。今回谷村氏はこの続きもお話下さいました。女性の貧困に心を痛めた浅子は、授産事業(仕事を提供し自分で生計を立てさせる事業)を展開します。当時の女性が得意とした裁縫に着目し、職業訓練による女性の自立に力を注いだのです。100年以上も前に女性の社会進出を進めていたとは驚くばかりです。又、谷村氏は大同生命保険(株)が図書館に寄贈した、『土佐堀川』という広岡浅子の生涯について描かれた小説が、NHKの朝ドラを手掛けるプロデューサーの目に留まることにより、『あさが来た』で放映されたと教えて下さいました。この偶然の出会いがなければ、広岡浅子と言うこれだけの偉業を成し遂げた女性実業家が、多くの人々に知られる事はなかったでしょう。この偶然の出会いに感謝するばかりです。谷村さんの、明るく楽しいお話に、ますます、広岡浅子の人物像に魅力を感じました。
谷村人材開発部部長
第二 部 中山由美子KGソレイユの会副代表による『原田の森にもあさが来た 関学との繋がり』
1915年に浅子が関学を訪れていた事がわかりました。又、関学の象徴でもある時計台を中心としたキャンパスの設計者、W.M.Voriesは浅子の娘婿の妹と結婚したのです。子爵家のご令嬢が外国人と結婚するなど当時は考えられないことでしたが、ここでも浅子の力添えがあったのです。誰もが当然と思うことでも目線を変えれば、違って見えてくる事もあります。1つの価値観に捕らわれず、様々な角度から物事を見る事の出来た浅子ならではだったのでしょう。
2030年までに達成を目標としているSDGs、『leave no one behind~誰一人取り残さない』を100年以上前に浅子が女性の貧困に着目し、実現しようとしていたのは驚くべき事です。私達に出来ることは何かを考える良い機会となりました。Goal5のジェンダー平等を百年前のあの時代に既に考え実施していたことに 改めて慧眼と先見性を感じます。
中山KGソレイユの会副代表
帽子にドレス姿の広岡浅子女史
銀座オフィスにご出席くださいました舟木経済学部教授からの「垣根を取り払ったジェンダー平等」のお話は、今回の講演会の最後に相応しいご講話でした。舟木先生は、5月28日に銀座オフィスでのリアルでの講演会でご登壇いただきます。
舟木経済学部教授
今回のハイブリッド開催には、多くの方々のご支援とご協力をいただき、ソレイユの会野島比砂子幹事から感謝申し上げました。カメラ機材をお貸しいただき、前日には設置作業までお手伝いくださった認定NPO法人日本BPW連合会の佐藤理事、最新のマイクスピーカーをお貸しいただいた東京支部の有事務局長、本当にありがとうございました。
🌻【KGソレイユの会からのご報告】
1)今年度の講演会・セミナーのご案内 (登壇者)
・第4回講演会5月28日 舟木経済学部教授・宗教主事
・第1回子育てセミナー6月17日 NPO法人O’hana山田裕子代表理事(今回の講演会にご参加)
・第5回講演会10月1日認定NPO法人日本BPW連合会 名取はにわ理事長(元内閣府男女参画局長)
2)KGソレイユの会ホームページのご報告
KGソレイユの会HPは、5ヶ月前に開設し、ブログにアップをして情報発信しながら、ブラッシュアップしてきた。今後は、「関学OG同窓生」のカテゴリーで、多くの国内外で活躍しているOGを紹介していきたい。
3)社会人メンターとしての同窓生の役割を今後は、考えていく
3年前に本部に認められたソレイユの会は、銀座オフィスでは、楽しい情報発信が目的の一つではあるが、もう一つ社会人メンターとしての同窓生の役割をお伝えした。当時は、あまり理解が得られなかったが、その後の社会状況の変化により、いろいろな知識、経験をもつ同窓生の役割は、大きいと感じている。工藤玲子代表は、ANAから大同生命保険(株)に出向されている30名のCA・グランドスタッフの方々にZoom で応援メッセージをとの工藤会長からのお申し出にお応えして、野島幹事と共に、お話をさせていただいた。その社会人メンターとしての同窓生の役割を実感した良い機会を与えて頂き感謝しています。
今回、いろいろな機会を与えてくださった工藤稔会長と大同生命保険(株)のKG同窓生の弦月会安立会長と皆様の応援に感謝いたします。
今後も、同窓生として、情報を共有しながら、銀座オフィスの活用、東京でのKG同窓生の社会人メンターとして、若い働く世代の応援をしていきましょう。そして、この輪から、同窓生の素敵な繋がりになれば幸いです。
KGソレイユの会代表 工藤玲子